PRODUCT & BRAND GUIDE

タイ・レイジーマン農場|近代農業を試したうえで、森に戻った親子

タイ北部のカレン族ジョニさんは近代農業を試したうえで森林農業に戻りました。遺伝子組み換えトウモロコシの拡大に対して息子が選んだ有機コーヒーの話です。

公開日: 2026年8月19日最終更新: 2026年8月19日

ARTICLE EVIDENCE MAP

この記事の読みどころと情報状態

タイ北部のカレン族ジョニさんは近代農業を試したうえで森林農業に戻りました。遺伝子組み換えトウモロコシの拡大に対して息子が選んだ有機コーヒーの話です。

公式出典
2件
確信度
高
情報リスク
低
更新日
2026.08.19
再確認日
2026.11.19
図: 記事の構成と情報状態(当サイト作成)

森林農法を続けている産地の話には、一度も迷わなかったという書き方をされることがあります。タイのレイジーマン農場の紹介は、そうではありません。一度は近代農業に取り組み、そのうえで森に戻った、と書かれています。ウインドファームの公式サイトの産地紹介をもとに整理します。

タイ北部でコーヒーの実を収穫する様子

引用: 株式会社ウインドファーム公式サイト 産地紹介(2026-08-19確認)

森と暮らしてきた先住民カレン族

主人公は、長年にわたってアグロフォレストリー(森林農法・森林農業)を通して森と共に暮らしてきた先住民カレン族のジョニさんと、その息子のスウェさんです。

公式サイトによれば、1970年代から農薬と化学肥料を大量に使う「近代農業」が世界に広がるなかで、タイでも森の破壊が拡大していきました。ジョニさんも一度は近代農業に取り組みます。しかし、結局は森と共存する森林農業に戻りました。

戻った理由は詳しく書かれていませんが、試したうえでの判断だったという事実は残ります。森林農法は効率だけを見れば不利な農法です。それでも戻る選択がされたということです。

遺伝子組み換えトウモロコシが村に入ってきた

次の局面は、飼料作物の話です。

飼料作物としてタイの広い範囲で栽培されていたトウモロコシに「遺伝子組み換え」が導入されていくなかで、森の破壊と農薬・化学肥料の大量使用がカレン族の村々でも起こり始めた、と記されています。

換金作物としてのトウモロコシは、単一栽培に向いています。まとまった面積で同じものを育てるほうが効率がよく、そのためには森を切り開くことになります。生産者にとっては現金収入の手段ですが、村の環境は変わっていきます。

息子が立ち上げたプロジェクト

ジョニさんから森を受け継いだスウェさんは、ここで一つの提案をします。

「遺伝子組み換えトウモロコシの単一栽培ではなく、森と共存できる有機コーヒーを栽培しよう」というプロジェクトを立ち上げた、と公式サイトは記しています。

これは反対運動ではなく、代わりの選択肢を示す動きです。エクアドル・インタグで鉱山開発に対して有機コーヒーが対案になったのと、同じ構図が別の国で起きています。森を守りたいという主張だけでは、生活の必要には勝てない。だから、森を残したまま収入になる作物を持ってくる。

彼らの取り組みは、文化人類学者の辻信一さんが「レイジーマン・コーヒー物語」として紡いでいると紹介されています。

「レイジーマン」という名前

商品名はレイジーマンコーヒーです。直訳すれば「怠け者」です。

公式サイトのトップページでは、この名前について「彼らが名付けた『レイジーマン』コーヒーの中には、大地と共にある彼らの思想や生き方が表れています」と説明されています。

効率と勤勉さを基準にすれば、森の中に作物を分散させ、多様な木と一緒に育てる農法は非効率に見えます。その評価軸を、自分たちの側から言い返した名前だと読むことができます。

産地から見えること

3つの産地を並べると、共通の構造が見えてきます。

  • エクアドル・インタグ: 鉱山開発に対して、有機コーヒーが対案になった
  • メキシコ・トセパン: 買いたたきと貧困に対して、森林農法の再生と流通の仕組みで応えた
  • タイ・レイジーマン: 遺伝子組み換え作物の単一栽培に対して、森と共存する有機コーヒーを立ち上げた

いずれも、環境を守るという主張の前に、そこで暮らし続けられるかどうかという問題があります。コーヒーはその答えとして選ばれています。有機栽培が守っているものを考えるときに、この順序は覚えておく価値があります。

当サイトで扱っている商品との関係

レイジーマンコーヒーは公式サイトおよび直営オンラインショップで紹介されている商品です。当サイトがAmazonの掲載商品として案内しているのは、メキシコ産のカフェインレスコーヒーとブラジル産のカルロスさんのコーヒーで、タイ産は含まれていません。

今買えるものから選ぶ場合はトップページの選択表をご覧ください。

出典と注記

  • 株式会社ウインドファーム公式サイト 産地紹介「レイジーマン農場」(2026-08-19確認)— カレン族のジョニさんとスウェさん、近代農業への取り組みと森林農業への回帰、遺伝子組み換えトウモロコシの拡大、有機コーヒーのプロジェクト、辻信一さんによる物語
  • 株式会社ウインドファーム公式サイト トップページ(2026-08-19確認)— レイジーマンという名前の説明

本記事は2026-08-19時点の公開情報を要約した独立ガイドです。農場の状況や取扱商品は更新され得ます。当サイトはウインドファームの公式サイト・提携サイトではありません。

関連記事

参考資料・出典

カルロスさんのコーヒー 豆 2袋Amazonで購入できます
商品を見る ↗